何かあったらに備える

マニュアルの作成

医療的ケアを実施する際には、「何かあったら」に備えることが大切です。

マニュアルは看護師が必要に応じて作成しています。

 

マニュアル作成のタイミング

ご家族や介護職から、マニュアル作成の依頼を受けることはとても少ないです。

看護師がニーズをキャッチして、リアルタイムで作成できると、関係者にとって有効な(生きた)マニュアルとなります。

一方、ニーズがないのに作るマニュアルは、なかなか関係者に浸透せず、せっかく苦労して作ってもあまり効果がありません。

  • 介護職からケア方法についての相談があった場合

  • 想定される緊急事態についてのマニュアル(GH入居時や新しいケアが必要になった時など、ケア開始の初期に作成することをお勧めします。)

  • ケア方法の統一が必要な場合(人によってケア方法が違い、困る場合。本人が困らなければ、多少の違いはOK)

  • トラブルがあった時

マニュアル作成のポイント

 

  • ご本人の望む生活は何か、その生活に伴うリスクも踏まえて、関係者全員でマニュアルを作成します(ご本人ご家族参加型のリスクマネジメント)。

  • 誰にでもわかる言葉で書きます

  • 関係者全員の意見を聞く(作成時から参加してもらうことで、一緒に考える機会となります)

  • ご家族の今までの方法を確認(今までのやり方には必ず理由があります。又は、一緒に考える機会としています。)

  • 介護職にとって不安な部分はないか、実際に対応可能か確認(介護職に活用してもらうためのマニュアルなので、十分に相談します)

  • 常に最新の状態に更新しておく(古い意味のないマニュアルだと信用されなくなり、誰もマニュアルを見なくなります)

  • それでもトラブルがあった時は、ケアの質の向上とマニュアル作成のチャンスです!

マニュアル作成の意義

  • 一緒に作ることで、関係者の共通理解が得られます

  • 共同作業を通じて、顔の見える関係が醸成されます

  • 介護職員にとっては、どこまで対応すれば良いのかの線引きとなります(この線引きがないと不安です)

  • マニュアルに書かれていない状況は、医療機関へ連絡するタイミングです

  • マニュアル作成は、その時のニーズを捉え、それを具体的に解決するための連携の具体的な方法ともなっています。

​マニュアルの弊害

マニュアルの弊害として、チェックする人とされる人が生まれる可能性があります。

  • 少ないスタッフの中で、誰かにチェックされていると、なんだか関係がギスギスしてしまいます。

  • 特に看護師は、介護職にとって「怖い存在」となっている場合もあるようです。

  • 看護師は介護職に対して評価不安を与えないように、また、身近なフォロー役になれるように心がけています。

​2018(平成30)年2月13日作成