グループホームみらい
社会福祉法人昴
オーダーメイドの生活
日中の過ごし方3つ
日中の過ごし方は3パターンあります。
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毎日、生活介護(他法人)に通う人
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週に2〜3回、昴の生活介護(アドヴァンス)に通う人
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週に2〜3回、重度訪問介護のヘルパーさんと日中を過ごす人
毎日、生活介護に通う人以外は、生活介護と重度訪問介護のいずれかを利用しています。
なぜ、生活介護に毎日通わないのか
生活介護事業所の不足
ポジティブな理由とネガティブな理由があります。
みらい周辺の地域では、医療的ケアの必要な方が通える生活介護事業所が不足しています。そのため、通いたくても通えない、というネガティブな理由が一つです。
好きなところへ出かけよう!
次にポジティブな理由です。
医療的ケアの必要な方の生活を考えてみると、「医療的ケアに対応した場所」に通う生活です。別の言い方をすれば、「看護師のいるところを目指して出かけている」ともいえるわけです。
でも、普通の生活を考えてみれば、自分の行きたいところへ出かけられるのが良いですよね。そこで、場所にとらわれず、その人の必要なケアが出来るスタッフと一緒に、ご本人の好きなところへ出かけよう!という思いから、重度訪問介護を利用しています。
もちろん、ヘルパーさんと過ごすわけですから、看護師からヘルパーさんへのフォローや日々の引き継ぎ、連携がとても大切になります。詳しくは「医療的ケア提供体制について」をご参照ください。
週末は自宅へ帰省
週末は皆さんご自宅に帰省されています。
開設当初は、看護師不足、介護職員による喀痰吸引等研修がなかった事などの人員体制の問題と、ご本人やご家族にとっても急に自宅に帰らない生活も寂しいよね、という思いもあり、週末は自宅に帰省する事で、それぞれのバランスが取れていました。
2018(平成30)年現在は、ご本人やご家族の思い、という理由ではなく、非常に残念ながら人手不足が大きな理由となっています。
オーダーメイドの生活
それぞれの暮らし方
日中は3パターンの過ごし方がありました。朝や夕方などのヘルパー(身体介護)の利用や、利用する事業所もそれぞれ違います。
人間関係は財産
みらいに入居する前からずっと関わっているヘルパーさんが、みらいにも来てくれています。
特に、重症心身障害の方々にとって、人間関係を作ることは簡単なことではないと思います。長く関わり、ご本人をよく知っている人は、ご本人にとって財産だなぁと思います。
グループホームに暮らしたことで、こうした人間関係がなくなってしまったら寂しいですよね。今までの人間関係も、新しい人との出会いも大切にしたいと思います。
ご本人がサービスを選択すること
みらいに暮らしたから全部みらいで完結する、という事は意識して避けています。ご本人がサービスを選択する事は障害福祉サービスの基本ですし、ご本人の大切な権利だからです。
生活を支える仲間作りを大切に
また、みらいだけでは人員を確保出来ないという現実もあります。ご存知の通り、人手不足は今後もますます深刻になります。一人のスタッフが個別のケアを覚えても、異動や退職もあるでしょう。同じ人がずっと関わり続けてくれるという保証はありません。この人がいれば大丈夫!は、長く暮らし続ける事を考えると不安です。いくつかの事業所さんと関わる事で、スタッフの誰か一人が辞めたとしても、生活が成り立たないという事態は避けられると思います。日頃から生活を支える仲間作りを大切にしています。
風通しの良いホーム
グループホームは、見方を変えればとても閉鎖された場所ともいえます。いつも同じ人がいる事は、もちろん良い面もありますが、一方でその閉鎖性はとても危険です。
常に風通しをよくするため、朝や夕方には必ず外部の事業所(ヘルパーや訪問看護)さんが来てもらえるようにしています。また、ご家族はいつでも気軽に立ち寄ってもらうようにしています。こうした風通しを良くする工夫は、長く支援の質を維持する上で必須と考えます。
2018(平成30)年2月12日作成